チンチラを飼い始めた多くの人が、こう感じるかもしれません。
「あまり触らせてくれない」「思ったより懐かない」「抱っこを嫌がる。」「昼間はほとんど動かない。」それが本来のチンチラです。
ペットではなく「野生に近い動物」
チンチラは完全に家畜化された動物ではありません。
飼い主は無意識に、犬や猫と同じ感覚(触れ合える/呼べば来る/一緒に遊べる)で動物を見ています。しかしながらチンチラはその延長線上にはいません。
- 人と生活するために進化していない
- 人との接触を前提としていない
- 自分の安全を最優先にする
チンチラは「人に合わせる動物」ではなく「人が合わせる動物」です。
■判断力はかなり高い
チンチラは、環境の変化にとても敏感です。
- 部屋の配置が少し変わる
- 音の種類が変わる
- 飼い主の動きがいつもと違う
こういった微細な変化を察知します。そしてそれに対して、「安全かどうか」を判断して行動を変える。
これは、状況を記憶し、比較し、選択している行動です。
わずかな生活音の変化でケージから出てこなくなることも多々あります。
来客があった時などは警戒心レベルが急激に上がる。
そのような繊細な感覚の持ち主です。
■記憶と学習
チンチラは一度経験したことを、しっかり覚えます。
例えば、
- 嫌なことをされた場所には近づかなくなる
- 安全だと判断した場所には繰り返し戻る
- 特定の音や時間で行動パターンが変わる
これは「経験から環境を学習している」状態です。
■ 2~3歳児と呼ばれる知能
チンチラの知能は一般的に、「2〜3歳前後の子供」に近いと言われます。
これは
- 言葉や音を認識できる
- 環境を理解している。しかし感情や興味が優先される
- 嫌なことは絶対やらない
その認識能力がそう言われる所以だと思います。
実際に接してみると、実際2歳後半くらいの知能を持っているなと感じました。
チンチラとのより良い関係を築くためには、
「しつける」のではなく「理解される」ことで成り立ちます。
- 安全だと認識される
- 無理なことをしないと分かる
- 距離を尊重される
そうすると自然に、向こうから近づいてくるようになります。
無理に従わせようとする方がストレスになります。
筆者は、慣れるのに2ヶ月、懐いたなと心から思ったのは2年かかりました。
チンチラは誰かの指示で動くのではなく、常に自分で状況を見て判断する「個々が判断して生き延びる動物」であり、一部の動物のように「従う動物」ではありません。
もし飼うのであれば、チンチラに合わせてもらうのではありません。
飼い主がチンチラを理解し、生活を合わせることでより良い関係が生まれるのです。
名前を呼んだらトコトコと寄ってくる。
そこには時間をかけて信頼を築いた先にだけあるかけがえのない喜びに溢れています。


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